東京地検特捜部が昨年12月5日、スパコン開発会社「PEZY computing」の社長、斉藤元章容疑者らを逮捕しました。経済産業省が所管する国立研究開発法人「新エネルギー・産業技術総合開発機構」(NEDO)から約4億円の助成金を詐取した容疑でした。
この事件は「第二のモリカケ」と呼ばれ、またもや忖度が働いたのではと言われ、「もりかけスパ」と三点セットで語られているようです。
安倍総理の周辺は本当にきな臭いことばかりです安倍総理自身が「グレー」なのでしょうか。
何かおかしい…そう感じさせたのが4億円という助成金を搾取したというところです。どうやってこんな巨額を国から騙し取れるのでしょう。
解せないのは、スパコン詐欺問題はほとんど報道されない、「もりかけ」の一連の流れとして捉えられていないことです。
森友学園問題の本質は、国有地払下で8億円も値引きしたことと、大阪府の助成金を騙し取ったということですが、それができるのは国や大阪府側の関与があったことが伺えます。当然否定はしていますが、その痕跡が見え隠れするところがあります。
「忖度」が読み取れるわけですね。
スパコン詐欺事件も4億円という巨額の資金を、いったいどうやって搾取したのでしょう。やはりここにも「忖度」というものが存在したのでしょうか。
森友問題には総理自身と総理夫人の存在が、加計学園問題には総理自身、そしてスパコン詐欺事件には「安倍首相に最も近いジャーナリスト」と呼ばれる元TBSワシントン支局長だった山口敬之氏がかかわっているようです。
安倍首相の“オトモダチ”である山口氏を通じて、政界から齊藤容疑者に何らかの利益供与がもたらされた疑いがあるのではと言われています。
「昵懇(じっこん)」という言葉が使われています。逮捕された斉藤元章社長と準強姦容疑が検察審査会で不起訴相当となった山口敬之氏との関係です。
昵懇の度合いは、週刊新潮が、山口氏がスパコン開発会社「PEZY computing」の顧問のような役割を務め、東京・永田町のホテル内の部屋(賃料月額が約130万円)を斉藤容疑者の資金提供を受けて使っていることを報じたことで伺えます。
また山口氏と斉藤氏は「一般財団法人日本シンギュラリティ財団」を共同で設立し、その所在は山口氏の実家の戸建て一軒家になていますが、実態がよくわかっていません。ペーパー団体の疑いがあるようです。
山口氏に関しては、2015年4月3日、アメリカでジャーナリズムを勉強していた女性が日本に帰国した際に面会しており、この女性が飲酒中に気を失った後、ホテルで同意を得ないまま性行為に及んでおり、6月には準強姦容疑で逮捕状が出されていたが、刑事部長の決裁により逮捕状の執行が直前で停止され他と言うことは、これまでの報道で知るところです。
この話、地上波報道は全くしなくなりましたね。
ちなみに逮捕状執行を直前で停止させた刑事部長は、菅義偉官房長官の元秘書官の中村格氏だとニューヨークタイムズは報じています。
ここまで登場人物が完璧にそろっていて、もう怪しさ満載の話ですよね。
この情報誌でも取り上げた昨年末の「リニア中央新幹線建設工事でゼネコン大手4社による談合事件」も、安倍首相に近い人たちが中心にいるとの噂です。
まあそうでしょうね。本当に安倍総理自身も含め、周辺は黒そうです。
今年は国政選挙がないので、安倍総理は、じっくりと憲法改正に取り組むと思われます。今日からの通常国会で審議を進め、年内にも衆参両院で憲法改正発議がなされる可能性があると思われます。
そして来年の参議院選挙と同時に国民投票を行うのではと言われています。
その前に自民党総裁選が通常国会終了後の9月に控えています。
「もりかけスパ」に「リニア疑惑」が、安倍総理再選の足を引っ張ることになるのでしょうか。体調不良説も根強く残っています。
なお、スパコン疑惑の「PEZY computing」は、法人税約2億円脱税疑惑も出てきています。外注費を水増しする方法で助成金を含む約8億円の所得を隠しているとの疑惑です。
スパコン疑惑に関しては、どうもはっきりとしないことが多く、あるジャーナリストは安倍総理の身辺整理の意味で、親しかった山口氏を切りたかったのではと、つまりは山口切りに斎藤社長が利用されたのではとの憶測も出ています。
本当にわが国トップの周りは、自身も含め、黒い霧がかかっているようですね。