こんな漫画があります。タイトルは「大統領と委員長」。漫画の中の会話を拾っていきます。
委員長「おいおい、ダウと日経上がっちゃたよ。順調に下がってたのにな…」
側近「ミサイル撃っときますか?」
委員長「トランプ、マジキチだぞ。ジョーク通じないんだから。そうそう撃てな
いだろ。」
側近「はぁ」
委員長「しょうがねぇ、インパ切るか。」
側近「あっ、トランプなんか言ってますよ。」
大統領「壁を造る!政府閉鎖も辞さない!」
委員長「下がってきた…助かったな。」
委員長「ちょっとトランプにお礼言っといて。」
側近「はい」
大統領「金委員長はアメリカに敬意を払い始めている!」
おわり…
いやぁ、実に深い話ですね。米朝の関係は何なのでしょう。
北朝鮮がミサイル発射を繰り返しています。アメリカを名指しにミサイルの標的とし、具体的にはグァム攻撃を示唆するかの報道もあります。
これまで北朝鮮という国の財力から見て、高性能の武器は作れないと見られていたのが、いまはその実験結果から、どうやらアメリカ本土にまで届く性能のミサイルを有しているのではと見られています。
北朝鮮からの情報ですが、核兵器の小型化に成功し、ミサイルに搭載できる技術もあるとのことから、にわかに緊張が走ることになりました。
日本にとっては、隣国に国交を持たない危険な国があるというだけで、国内に緊張が走ることになります。
ただこのことを額面どおりに受け止めてよいのでしょうか。
先ほどの漫画は、実は水面下で米中がすでに交渉し、手を結んでいるということを匂わす内容になっています。
私の株の師匠であるジャーナリストは、常々、北朝鮮はアメリカの傀儡だと豪語しています。
確かに、極東にアメリカ軍を駐留させる理由として、かつては中国の恐怖、中国と台湾の紛争がテーマでしたが、今は北朝鮮が米軍駐留の根拠となっているようです。
北朝鮮は、世界でも有数の地下資源国であることがわかりました。レアメタルが北朝鮮領土内に大量に眠っているのです。
単なる暴れ者から、その存在価値は経済的にも増して来ているようです。
漫画の内容は、マーケット調整に北朝鮮ミサイル発射を利用するというものですが、それが米朝でお互いの利益になるのであれば、実業家としてのリアリストであるトランプ大統領にとっては、北朝鮮と手を結ぶ意義はあると見る向きもあります。
北朝鮮にとっては金一族による国家支配を世界的に認めてもらいたいということです。金一族にすれば、中東などの王族支配と同じ感覚ではないでしょうか。
お隣中国も一党独裁ですし、ロシアも、見た目は違いますが似たようなものだと思っているのではないでしょうか。
つまりアメリカが、北朝鮮はパキスタンのように核保有国と認めざるを得ないとし、北朝鮮を国家として認めることで、朝鮮戦争の終結を宣言をするのです。
そして各国と国交を正常化させる仲介役を買って出るのです。
場合によれば、このことにより、トランプ大統領はノーベルル平和賞をもらうのではということを言う人もいます。
韓国にとってみれば朝鮮半島統一の夢は断たれることになります。中国やロシアがどう出るかもわかりません。
ただ北朝鮮が消滅することによる北朝鮮難民大量流出は避けられますが、中国やロシアにとって、世界的に北朝鮮を国家として認めることにメリットはあるのでしょうか。
ましてやその裏にアメリカがいることに同意するとは思えませんがね。
ここまでの内容はあくまでも憶測に憶測を重ねただけのものです。
ただ、漠然とこのようなシナリオを思い描いているときに、先ほどの漫画を見つけ、トランプ大統領による朝鮮戦争終結の意見を耳にしたことが、どうも偶然には思えないだけなのです。
あくまでもここだけのお話ということでご勘弁ください…